「体性感覚」を鍛えて姿勢改善 | パーソナルジムは和歌山県、和歌山のパーソナルジムBe Next | ブログ

体性感覚とは

体性感覚とは何をざっくりとお答えすると「目を瞑っていても感知できる感覚」と思ってもらうといいかと思います。

我々は視覚以外からも身体のセンサーを通して様々な情報を獲得することが可能です。

例えば「熱い・冷たい」や「重たい・軽い」「固い・柔らかい」など挙げればキリがないのですが、本当にたくさんの情報を自然と得ています。

それらの情報を感知する感覚が「体性感覚」です。  

もう少し難しい言葉できちんと説明すると、

「深部感覚」と呼ばれる関節・腱・筋肉などにある受容器によって位置覚・運動覚・振動覚・重量覚を感知する感覚と

「表在感覚（皮膚感覚）」と呼ばれる皮膚にある受容器によって触覚や圧覚・痛覚・温度覚などを感知する感覚に分かれます。

イメージとしては五感プラス筋肉の収縮感や伸長感、関節のポジションのような感じです。   これらを総称して「体性感覚」と呼びます。

体性感覚の役割

体性感覚の役割は様々ですが、大きくいうと「ボディマップの形成」です。

ボディマップとは次の通り身体の地図です。

このボディマップがちゃんと形成されていると空間における自分のシルエットや動きがわかるようになります。

そうすることで今いる環境が自身にとって「安全・安心」であることを認識することができます。

人間は環境に依存する生き物なので自分のいる環境が安全でないと伸び伸びと動くことが出来ません。

体性感覚はその安全かどうかを判断するためのセンサーになります。

なので仮に環境が安全であってもセンサーが上手く機能していなければ身体は「安心・安全」であると判断できなくなります。

それに加えて体性感覚や他の感覚系の仕事の1つに重力などの目に見えない外力を感じるという機能があります。

分かりやすく重力で言いますが、重力は地球で生きる上で常に身体に影響しています。

そして常に身体にかかる重力には上手く抗う必要があります。

上手く抗えなくなると身体はその代償をどこかに起こしていきます。

その結果が猫背や反り腰などの不良姿勢と呼ばれるようなものです。

すなわち姿勢不良の原因の1つはこの体性感覚だと言えます。

もちろん体性感覚だけでなく他の視覚や前庭覚と呼ばれる身体の感覚が上手く協調されて統合されることが重要であり、それらの中の弱っている感覚が不良姿勢の原因の大きなものになっていることが多いです。  

しかし体性感覚を適切に評価し、トレーンングしていくことは根本的に不調や不満を改善する上で非常に重要です。

体性感覚のトレーニング

体性感覚のトレーニングは様々です。

例えば筋トレも体性感覚のトレーニングの１種です。

筋肉の収縮感や伸長感を感じることができますし、関節のポジションも知覚することができます。

ただ個人的には筋トレよりもピラティスの方が体性感覚のトレーニングには適しているかと思います。

理由としてそもそも筋トレはそれなりに運動の強度が必要であり、体性感覚が弱くなっている方にとって実施することが難しくなります。

また、筋トレは体幹部を固定して四肢を動かすというような動作が多いうえに、身体を側屈させたり回旋させるというような脊柱の動きの多様性が生まれづらいです。

その点ピラティスは強度の低い運動からスタートできますし、ピラティスマシンを使えば脊柱の動きもかなり大きくすることが可能です。

このような理由から体性感覚のトレーニングは特に弱くなっている人ほどピラティスが有効かと思います。

まとめ

体性感覚のことを簡易にご紹介しましたが、この記事を通してお伝えしたいことは細かい知識ではなく、身体を根本から変えるためには感覚系にも目を向けないといけないということです。

その思考がなければいつまでも筋力や可動域にこだわってしまい根本の解決には繋がりにくいからです。

BeNextはマシンピラティスをはじめ、皆様がどんなお悩みを持たれていてもアプローチできるような施設を目指します。