運動を自分の生活に活かすために | パーソナルジムは和歌山県、和歌山のパーソナルジムBe Next | ブログ

運動学習のメカニズム

そもそも運動学習は次の3つの段階によって行われます。

第１段階：言語化・認識段階

運動を理解する段階。

運動をできると言うよりは口で説明できるような段階  

第２段階：運動段階

学習したい運動をしようと思えば安定的にできるような状態。  

第３段階：自動化段階

学習しようとした運動が自動的にパフォーマンスに現れる状態。  

これらを踏まえて「運動を日常に活かす」と言うことを考えると第３段階の自動化段階に持っていくことが重要なように思います。

これが難しいのですが、ここで重要なことをさらっとご紹介します！

運動に目的を作る

運動学習において重要なのは運動に目的を作ることです。

例えば「股関節を曲げる時に〜筋を使う」とか「ジャンプする時には〜筋が重要だからそこを意識して」みたいなことはそもそも脳では起こりません。

脳は何かの動作をする時に〜筋を使えという指令は出しません。

そんなことをしていては全てが遅くなってしまいます。

そもそもですが筋肉の名称も作用も人間が勝手に後からつけて分かりやすかったり、学びやすいようにしているだけですよね？  

例えばデッドリフトというトレーニングを考えてみましょう。

股関節をメインに屈曲させて、脊柱を真っ直ぐのまま床からバーベルを引き上げるトレーニングです。

トレーニングを行う際は股関節の屈曲や進展に伴うもも裏の筋肉や脊柱を真っ直ぐにさせる腹筋群や背筋群を意識して行います。  

しかし、普段床から物を持ち上げる時にもも裏の筋肉を意識して〜だったり腹筋が〜みたいなことを意識することはあまりないと思います。  

ということはこの意識するトレーニングはあまり普段の運動には活かされにくいということです。  

この場合トレーニングの目的を変える必要があり、股関節を屈曲させたり、脊柱を伸ばすことに目的を置くのではなく、物を持つことを目的にします。

それは課題の出し方やエクササイズのルール作りにかなり依存するので、お客様がどうこうする訳ではありません。

そして筋トレやピラティスはエクササイズそのものを行うことに目的が置かれていることが多いので、ここで言う「目的を作る」というものとはズレてしまいます。

環境を作る

では目的を作ればなんでもいいのか？

そういう訳でもありません。  

動作の改善をしたい場合その動作に重要な要素を詰め込まないといけません。

例えば先ほどのデッドリフトというトレーニングで言えば、股関節をメインで稼働させて脊柱を伸ばすことは重要です。

その中で目的を作りつつ、その重要な要素が勝手に出るような環境を作ることが大切です。

なおかつその要素ができていなければエクササイズの遂行ができないような環境のデザインがすごく大切です。

そこの作り方はトレーナーが考えるべきなのですが、この考え方がないとずっと運動を普段のパフォーマンスに転移することができないままトレーニングをすることになってしまいます。  

個人的にはこのフェーズは必ず必要だと思っていて、パーソナルジムに来られる方のほとんどが不満や不調や目的を持って来られます。

その内容に「ただ筋トレがしたい」や「ピラティスをすることだけでいい」というような方はあまりいらっしゃらないです。

その先に何か改善したい問題や達成したい目標があるはずです。

そのためにはやはり運動学習が欠かせません。

「腰痛を改善したい」「脚を細く見せたい」「お腹をすっきりさせたい」このような悩みを改善するには食生活を含めた運動学習による動作習慣を変えていくことが一番重要です。

まとめ

腰痛になる人は腰痛になる動きをしていますし、太ってしまった人は太ってしまう食生活を送っています。

パーソナルジムのトレーニング1時間だけで筋肉が劇的に増えたり、姿勢が一瞬で治ることはありません。

一時的に姿勢が良くなるように見えることはありますが、根本的な改善はできません。

ただ、1時間のパーソナルで習慣が変わる要素を覚えてもらったり、根本の不調不満の原因を探ることは可能だと思っています。  

皆様の身体の可能性はまだまだあります。

習慣が変わると身体が変わります。

身体が変わると生きやすさが変わります。

ということは人生が変わります。  

ぜひ習慣や普段の動作から改善してより良い人生に繋げましょう！